すずかけヘルスケアホスピタル > 当院について > 病院ブログ > 2025年 > 12月 > 筋電図とは? ~リハビリテーションへの活用~

筋電図とは? ~リハビリテーションへの活用~

こんにちは!
3階リハビリテーション技術部に所属している理学療法士です。
 
当院では様々な医療機器を活用して日々のリハビリに取り組んでいますが、その中でも今回は筋肉の働きが見える化できる「筋電図(Electromyography:EMG)」についてご紹介します。
当院で筋電図を計測する際に「TS-MYO(ティーエス・マイオ)」という機器を使用しています。
TS-MYOは皮膚の上に貼るタイプの電極で筋肉の働きを計測することができます。
大きさはなんと手のひらに収まってしまうほどコンパクトです。
~そもそも「筋電図」とは~

私たちの筋肉は脳から送られる電気信号を受け取り、電気信号によって筋肉を動かすことができています。
この電気信号を計測した「筋電図」を確認することで、筋肉や神経が問題無く働いているかを評価することができます。
~リハビリで筋電図はどのように役立つのか~

筋電図は病気を調べるための検査というイメージがあるかもしれませんが、実はリハビリの効果を高めるうえでも大きな力を発揮するものになります。
 
  • 正しく筋肉を使うことができているかが見える
「力を入れているつもりでも、別の筋肉ばかり働いている」ということがあります。
筋電図ではどの筋肉が、どのくらい働いているのかを視覚的に確認することができるため、鍛えたい筋肉が本当に使えているかどうか確かめつつ練習をすることができます。
 
  • 効果的なトレーニング方法を選びやすくなる
歩く練習をしている際に、太ももやお尻の筋肉の働き具合を確認することで、トレーニングが必要な部位はどこなのかを考える際のヒントになります。
 
  • リハビリの成果(変化)が数値でわかる
「前よりも足を動かすのが軽くなった」「手足の踏ん張りが強くなった」といった変化を、筋電図の数値で確認することで、頑張った成果が実感しやすくなります。
  
このように筋電図を活用することでより良い訓練の提供に繋げることができます。
 
私は筋電図を用いた研究チームに所属しています。
今後も臨床現場で得られる知見を基に、より質の高いリハビリテーションが提供できるように日々努力していきます!!
資料請求はこちら
このページの先頭へ