放射線治療センター

頭蓋内疾患・脊髄腫瘍、耳鼻科領域の
頭頸部がんを含む、全身の悪性腫瘍が対象です。

はじめに

すずかけセントラル病院放射線治療センターは2013年3月に放射線治療を開始し、治療開始から1年を経過いたしました。治療開始から1年間(2013年3月から2014年2月)で新患患者数は108人、治療件数は145件と新設病院としては多くの患者様の治療をさせていただきました。新患の108人のうち65人は他院からの依頼で放射線治療を行っており、地域医療に貢献できていると考えています。またそのうちの35人は当院の特徴を生かした治療のため、近隣のがん診療拠点病院からの依頼をいただいております。
放射線治療センターでは、脳腫瘍のピンポイント放射線治療の経験豊富な横浜サイバーナイフセンター前院長で脳外科専門医の横田医師と体幹部の一般放射線治療に精通した放射線治療専門医の境野医師の二人の常勤医師が放射線診療を担当いたします。
治療装置はノバリスTxという高精度放射線治療装置を使用しています。装置の特性を生かした高精度放射線治療を、脳外科専門医と放射線治療専門医がそれぞれの専門の枠を超えて放射線治療にあたるというのが特徴です。
放射線治療ではチーム医療が重要ですが、治療センター専従の事務員、看護師、放射線技師に加え、医学物理士、放射線治療品質管理士という経験豊富なスタッフが揃っております。

当院での治療対象

  1. 頭蓋内疾患・脊髄腫瘍 ノバリスTxはガンマナイフやサイバーナイフと異なり、脳腫瘍に対してピンポイント照射のみでなく、通常の放射線治療や強度変調放射線治療IMRT)も施行可能であり、それらを組み合わせて治療することもできます。
    ・血管病変:脳動静脈奇形(AVM)など
    ・良性疾患:聴神経腫瘍、髄膜腫、下垂体腫瘍、頭蓋咽頭腫、髄膜腫など
    ・悪性腫瘍:転移性脳腫瘍、神経膠腫、脳胚腫など
  2. 悪性腫瘍
    耳鼻科領域の頭頸部がん、肺がん、食道がん、乳がん、縦隔腫瘍、肝細胞がん、すい臓がん、胆道がん、肛門がん、膀胱がん、前立腺がん、子宮がん、皮膚がん、リンパ腫など
  3. 良性疾患
    皮膚ケロイドの再発予防のための術後照射、甲状腺眼症など
  4. 緩和放射線治療
    転移性骨腫瘍、転移性肺腫瘍、転移性肝腫瘍などの転移に伴う症状や、食道がんや胃がんによる食物通過障害、肺がんによる呼吸困難などの症状に対する緩和目的であれば、すべての悪性腫瘍で適応になります。

当院で放射線治療を施行できない治療

子宮頸がん等の小線源治療
(子宮頸癌の根治には小線源治療が必要です。子宮頸がんの根治目的の放射線治療を希望される方は、小線源治療装置のある施設へご相談ください。)
前立腺癌のヨード埋め込み治療(組織内照射)
ストロンチウム89等の内照射(適応がある場合には適宜他の医療機関を紹介いたします。)
このページの先頭へ