放射線治療センター

はじめに

当センターでは、脳外科専門医の横田 尚樹医師が「脳転移を含む脳や脊髄の腫瘍」を担当し、放射線治療専門医の境野 晋二朗医師が「それ以外の全身癌」を担当する、『放射線治療』と『脳外科 』二つの科の専門医がいる体制で、2013年3月より放射線治療を行っています。2025年4月より放射線治療医の都築 侑介医師が新たに加わり、常勤医3名体制となりました。都築医師は名古屋陽子線治療センターでの勤務経験があり、静岡県西部地域にはない陽子線治療の知識や経験が豊富です。今後も患者様に安心していただける診療を行ってまいります。
2025年7月より、バリアン社の放射線治療機器「True Beam Hyper sight」に画像誘導放射線治療の専門装置としてBrain lab社の「Radiosurgery」と治療計画装置として「Elements」を搭載し、これらを組み合わせた装置『True Beam Hyper sight with Novalis package』を、東海地方で初めて導入いたしました。この機器の導入により、今まで以上に短時間で正確な高精度放射線治療の実践が可能となります。
放射線治療は患者様の治療にチームで取り組む「チーム医療」であり、チーム内の連携が重要です。当センターには医師・看護師・放射線治療専門技師に加え、医学物理士・放射線治療品質管理士など経験豊富なスタッフが揃っております。また、受付や会計などの対応を担う専従の事務員もおります。不安なことや疑問に思うことなどございましたら、放射線治療センタースタッフにお気軽にお声かけください。

当センターでの治療対象

1.頭蓋内疾患・脊髄腫瘍
ガンマナイフやサイバーナイフと異なり、脳腫瘍に対して定位放射線治療(SRS/SRT)のみでなく、全脳照射など通常の放射線治療や強度変調放射線治療(IMRT)も施行可能であり、それらを組み合わせた治療もできます。
  ①血管病変:脳動静脈奇形(AVM)など
  ②良性疾患:聴神経腫瘍、髄膜腫、下垂体腫瘍、頭蓋咽頭腫、髄膜腫 など
  ③悪性腫瘍:転移性脳腫瘍、神経膠腫、脳胚種 など

2.悪性腫瘍
耳鼻科領域の頭頸部がん、肺がん、食道がん、乳がん、縦隔腫瘍、肝細胞がん、膵臓がん、胆道がん、肛門がん、 膀胱がん、前立腺がん、子宮がん、皮膚がん、リンパ腫 など

3.良性疾患
皮膚ケロイドの再発防止のための術後照射、甲状腺眼症 など

4.がんの症状を緩和させる目的で行う放射線治療
転移性骨腫瘍、転移性肺腫瘍、転移性肝腫瘍などの転移に伴う症状や食道がんや胃がんによる食物通過障害、肺がんによる呼吸困難など、がんに伴う症状に対する緩和目的であれば、すべての悪性腫瘍で適応となります。

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