IVR外来

IVR外来

2025年4月より、放射線治療のみに偏らないがん診療実践のため「IVR外来」を開設いたしました。

 

IVR(インターベンショナルラジオロジー)とは、X線透視やCTなどの画像のもとで血管カテーテルや穿刺針などを用いて「血管内の治療や検査」を行うことです。基本的には比較的体への負担が少ない局所麻酔で行います。

腫瘍の生検、栄養点滴や抗がん剤投与のためのCVポート造設、肝細胞がんの根治的動脈塞栓療法、放射線治療後で再照射困難な病巣に対する動脈塞栓療法や動注塞栓療法、静脈圧迫に伴う浮腫改善目的の静脈ステントなどのステント治療から、終末期のがん患者に対する緩和IVRまで、IVR専門医の小川医師を中心に取り組んでいます。
小川医師が不在の場合は、境野医師による診察・適応判断を行うなどの体制を整えています。

 

2025年7月に新規導入した放射線治療計画用CT(SOMATOMgo.Sim)に、CTガイド下生検を行うためのCTフルオログラフィの機能を追加しました。当機種は、一般のCTと比較しても穴の径が広く、そのためCTガイド下生検などが施行しやすくなります。

栄養点滴目的のCVポート挿入は、1泊入院での対応が基本となります。但し、すでに在宅診療等を利用されている方で主治医による自宅対応が可能な場合や、やむを得ない事情等で外来通院を希望される方など、患者様の状態や事情等々を考慮し、対応いたします。

IVR外来についてご質問等ございましたら、当センターまでお問い合わせください。

 

当院におけるIVR実績(2024年)

  • 中心静脈栄養用埋め込みカテーテル(CVポート)挿入 :62件
  • 肝動脈塞栓を伴う抗悪性腫瘍剤肝動注術        :  4件
  • 血管塞栓術                     :  1件
  • 腫瘍の静脈圧迫による浮腫改善のための四肢血管拡張術 :  1件                  
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