足のきず治療センター

足のきず治療センターについて

近年、足のきずが治らずに長い間悩まれている方が増えています。
特に生活様式の欧米化に伴い糖尿病を罹患している患者様が増加しており、
糖尿病はきずが治りにくく、重症化することもあります。
当センターでは治りにくい足の『きず』を専門に治療します。

足のきず治療センターの対象患者

  • 3週間以上治療をしても治らない足のきずのある方
  • 他院で下腿や大腿切断を勧められた方
  • 基本的には「足のきずなら何でも」
   ※足の悩みなら何でも相談してください。

診療対象(治りにくいきずの原因)

虚血(血流障害)
下肢閉塞性動脈硬化症などが原因で下肢の血流障害が発生し、きずが治りにくい状態です。
虚血(血流障害)
糖尿病に伴う神経障害(感染などの合併)
糖尿病による神経障害が原因できずが発生し、感染が合併することで悪化する状態です。
糖尿病に伴う神経障害(感染などの合併)
うっ滞(静脈性疾患)
足の血流の還り道である静脈の疾患です。還りにくくなる(うっ滞)ことで下肢の血流が溜まり、きずが治りにくい状態です。下肢静脈瘤などがその代表疾患です。
うっ滞(静脈性疾患)
外傷や手術後のきず
けがや他院で手術したきずが治りにくいもの。原因を調べて治療していきます。

その他(膠原病など)
そのほか膠原病や各種血管炎を発症する疾患が原因で血流障害が発生し、きずが治りにくい状態になることもあります。

当センターの治療の流れ

1.原因検索   診察および必要な検査を行い、原因を突き止めます。
2.  原因治療   原因が分かったら適切な治療を行います。
3.  傷の管理   治療後のきずの状態を診ていきます。
4.  傷再発予防  きずが再発しないよう予防にも取り組みます。

治療の特徴

積極的血行再建
下肢血流は足のきずを治すためには必須条件です。
足の血流を積極的に治療するため「カテーテル治療」や「外科的治療(バイパス手術など)」またはそのミックス治療を行うことで、創傷治癒率の向上に日々取り組んでいます。特に下腿部の血管内治療やバイパス手術は、創傷治療のために積極的に施行しております。
積極的うっ滞治療
下肢静脈瘤のあらゆる治療に対応し、深部静脈血栓症の後遺症予防への積極的治療介入や深部静脈機能不全に対する静脈弁形成、圧迫療法の指導など積極的に行っています。
徹底した創傷管理
下肢血行再建後の機能温存を含めた創部治療や、糖尿病性足潰瘍の早急な創部治療介入を心がけ、あらゆる最新創傷管理を行っています。どんなきずでもあきらめず治します。
補助手段の拡充
あらゆる補助手段に対応します。
徹底した再発予防
きずが治ったあとも再発のリスクはあります。理学療法士や装具士などと連携し、徹底した再発予防に取り組みます。
足のきず診療に長年従事しているスタッフが対応。
      『日本版足病専門施設』を目指し、患者様のため日々診療しております。

手術件数

  2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度 2024年度
9月まで
シャント 142 171 161 138 88 61
静脈瘤手術 34 53 55 46 60 18
下肢血管内治療 71 71 55 57 96 51
バイパス 8 12 7 14 11 15
切断 20 28 25 25 18 3
下肢創傷処理 29 35 28 30 45 15
その他 10 32 25 17 23 3
合計 314 402 356 327 341 166

診療担当医のご紹介

渡邊 一正

略歴
平成13年 北里大学医学部医学科卒業
平成13年 北里大学病院
平成15年 聖隷浜松病院心臓血管外科
平成28年 十全記念病院血管外科部長
所属学会および資格
  • 心臓血管外科専門医
  • 日本外科学会専門医
  • 日本循環器学会専門医
  • 日本脈管学会専門医
このページの先頭へ