放射線治療装置のご紹介

放射線治療装置のご紹介

最新放射線治療装置『True Beam Hyper Sight with Novalis Package』を導入

開院以来「Novalis Tx」を用いた高精度放射線治療を提供してきましたが、より正確で効率の良い治療を行うため再診の治療装置を導入しました。この装置はVarian社が開発した最新型の放射線治療装置で、高精度な治療を短時間で行うことができる次世代の放射線治療システムです。

機器の特徴

より広い範囲の画像を早くきれいに撮影

照射前に行うCT画像撮影を、高画質でより短時間に行うことが可能となりました。画像を見ながら照射位置を合わせる「画像誘導放射線治療(IGRT)」の効率がUPしたことで、治療時間の短縮にも繋がります。
また、体内に金属(人工関節や手術後の金属など)が入っていても、画像の乱れを抑えてきれいに撮影できる機能が搭載されています。

がんの形にピッタリ合わせた照射が可能

放射線の当て方を細かくコントロールする装置「マルチリーフコリメータ(MLC)」が、非常に細かく動かせる設計になっています。世界最狭幅2.5mmのMLCを搭載し、これによりがんの形や大きさに合わせて放射線を当てることができ、正確な照射はまわりの正常な臓器や組織を守ることにも繋がります。

がんの深さに応じてエネルギーを選択

X線のエネルギーを5種類から選ぶことができ、がんの深さに合わせて最適な線量での治療ができます。
中でも短時間で高線量を照射する「FFF(フラットニングフィルターフリー)モード」も搭載しており、患者様の負担を減らしながら、より効率的な治療が可能です。

患者様の位置を自動で細かく調整

治療中の患者様の姿勢や位置のズレをリアルタイムで検出し、ベッドを自動で細かく動かして位置を調整します。常に正確な場所に放射線を当てることができます。

高精度な位置合わせをサポートするシステム「Exac Trac Dynamic」

ドイツ・ブレインラボ社の「Exac Trac Dynamic」 位置決めシステム

これは患者様の体の動きやズレを高感度でチェックし、治療中にズレがあればその場で補正することができます。正確な治療のために、重要な役割を果たします。また、システム導入に合わせて治療計画を立てるためのソフトウェアも最新型に更新しました。MRI画像とCT画像を正確に重ねてがんの位置を把握し、複雑な形のがんにも合わせた治療が可能となります。線量や照射の場所を計算して、最適な治療計画を立てることのできるシステムです。

 

放射線治療計画用機種

治療計画の作成に必要なCT機器を、シーメンス社製の最新モデル「SOMATOM go.sim」に更新しました。
トンネルの部分が85cmと診断用CTよりも広く、さまざまな姿勢や体型に柔軟に対応できます。その他、金属による画像の乱れを抑える機能やエネルギー量の調整による造影剤量の低減など、多くのメリットがあります。
また、CTガイド下生検などのIVRに対応できるように、手技中にリアルタイムでCT撮影のできる「CTフルオログライ」の機能を搭載しました。

CT画像と同様に、治療計画のほぼ前例に使用するMRI機器。当センターでは、フィリップス社製「Ingenia 3.0T MR System」と「Ingenia Ambition 1.5T」を使用しています。それぞれの機器の特性を活かし、撮影部位に合わせて使い分けて運用しています。
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