すずちゃんのつぶやき

想いを伝える

2018.4.25
私は天竜すずかけ病院で言語聴覚士として働いています。
言語リハビリに関わる中で、リハビリで机上では改善したように見える力を実生活に活かすのは難しい事だと常に悩みます。それは、その人が伝えたい、繋がりたいという気持ちになりきれていないからではないかと思いました。そう考えるきっけかにケルト音楽があります。
私はケルト音楽が大好きで、未知の世界の音楽になぜか郷愁を感じています。ケルト人はもともとヨーロッパの広範囲に暮らしていた民族でしたがローマ軍との戦いで北に追われました。敗因に、ケルト人は文字を持たなかったからとの説があります。文字を持たないと何故負けるのか?人は共通の言語・文字があって自己のアイデンティティーを形成しお互いの考えを深め広めコミュニティーを形成します。即ち、思考を記す・広めるという作業によって組織は持続的に強化されるのではないかと思います。
私は年齢を重ねる毎に、言語リハビリを通じて単なる言語の回復ではなく、その人が自分の存在した軌跡を残し、コミュニティー再構築の糧としてのコミュニケーションを支援していきたいと考えるようになりました。人と繋がっている事に、喜びや幸せを感じることが成功体験となり、それを繰り返していく事が生活だと思います。
序盤のケルト音楽からすっかり離れてしまいましたが、ケルト音楽が懐かしく感じるのは、音楽に秘めた想いが伝わってくるからでしょうか。私も患者さんの発した一語一句の想いを大事にしてリハビリをしていきたいです。

小さなよかった探し

2018.4.10
今年の桜は、早かったですね。3月は寒い日があったと思うと急に暖かくなったりと怒涛の気温変化でした。そんな中桜がきれいに咲いてくれてとても心が和みました。鳥羽山公園に20年ぶりくらいに出かけました。長い滑り台は使用禁止になっていて少し残念でしたが、桜も咲いていて遠くまで見渡せてさわやかな気分でした。日々の小さなよかった探しをしながら今年度も過ごせたらと思います。今年度もよろしくお願いいいたします。
 
※ 画像は「病室から見た今年の桜」 です
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